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経管栄養の方法や滴下速度
経管栄養とは、胃に直接チューブを挿入し、常時、流動性の栄養物を注入する栄養管理法のことです。
病気や障害で自分で口から栄養を摂取できない人が医師の指示によって、胃にチューブを挿入されるものです。
経管栄養には3種類の方法があり、まず一つ目は「経鼻栄養法」これは鼻腔からチューブを挿入して、胃に流動食を送る方法です。
二つ目は「胃瘻栄養法」、この方法は腹部から胃につながる「瘻孔」とよばれるチューブを挿入する部分を人工的に作って、そこから流動食を注入する方法です。
そして三つ目は「空腸瘻栄養法」腹部から空腸に「瘻孔」をつくり、そこから流動食を注入する方法です。この方法は胃に栄養補給ができない症例に適用されます。
それぞれ患者の症例に応じて使い分けられ、点滴とは違い消化管を使うことで自然的な栄養投与が出来ます。
経管栄養は安全性が高く、コストも低いという利点があります。
経管栄養の標準的な栄養注入速度は1時間あたり200mlを基準とし,症例に応じて速くしたり遅くしたりします。
経管栄養法の注意点
長期経管栄養法の注意点について説明します。
経鼻胃チューブ・胃ろうチューブから注入する食品は、栄養バランスの良い他の家族が毎日食べているものをミキサーにかけて注入するのが一番良い方法です。
ミキサーをかける時はよく回しておくことと 粒の無いように濾すことが重要です。
注入中にチューブに食品が詰まった時は、ホースをもんでやったり、注射器で圧力をかけると詰まりを解消でき、通るようになります。
現在では食品、薬剤として色々な流動食品が市販されています。しかしそれらを長期に使用するときには、以下の問題に注意する必要があります。
1、ビタミン類が不足する。
解消法:新鮮な果汁ジュースなどを加える。
2、低蛋白血症になりやすい。
3、塩分が少ない為、低ナトリウム血症、低カリウム血症となりやすい。
解消法:食塩7〜10 gとカリウム製剤を補給する。
4、銅(Cu)が少ない為、血液中の銅が不足し鉄(Fe)の吸収が悪くなり、鉄欠乏性貧血を起こします。
解消法:一日量として2%硫酸銅液3 mlを加える。
食品を用いてCuを補充するには、一日にココア3 g程度を加えることにより血清銅、鉄の値を改善することができます。
最近では一部の流動食(経腸栄養剤)で微量ミネラル、ビタミン類の補充について配慮されたものが市販されています。
しかし、それらの経腸栄養剤でもNa(塩分)は不足してしまう為、補充が必要となります。
経管栄養法の手順と注意点
胃ろうから栄養剤を注入する「胃ろう栄養法」でのやり方を説明します。
1、イルリガートルに栄養剤をいれます。
この時はクレンメを閉めて行います。
2、チューブをつなぎます。
チューブの曲がり、抜けがないことを確認し、胃チューブの先端に注射器をつなぎ、胃の内容物がないか確認します。
胃ろうチューブとイルリガートルを接続します。
3、チューブ接続後、クレンメを開き注入を開始します。
注入速度は1時間に400ml程度に合わせます。注入中はその都度落ちているかを確認し滴下速度を調節します。
4、注入後、クレンメを閉めチューブとイルリガートルの接続を外します。
内服薬を白湯で溶き注射器で注入します。その後、酢水を小さい注入口に充填します。
注入が終わったら、使用した物品を水洗いします。洗い終わったら自然乾燥させておきます。細菌が繁殖しないように1日1回は消毒液につけるようにます。
消毒液には1時間つけておき、その後よく水洗いし乾燥させます。
5、胃ろうの手入れを毎日行います。栄養剤の注入を続けていると胃ろうの周りは汚れやすくなるので、細菌が繁殖しなよう清潔を保つ事必要があります。
